作業の様子

TECH BLOGTECH BLOG

2022.06.30

造形物に対するXAMの標準品質検査【EOS金属3Dプリンター】

3Dプリンター 品質

金属積層造形のための、ザムテクノロジーズの標準検査

金属3Dプリンターの適用に技術的な課題を抱えている企業様が、AM適用を成功させるまでの道のりに対して

弊社の開発部はアプリケーション開発(試作&量産)・材料開発品質保証の面からサポートしています。

課題は様々で、『金属3Dプリンターの強度が心配』『EOS純正粉末にはない指定の材料で造形できるようにしてほしい』

『製品として量産できるようにしたい』・・・ect.

今回は、そういったご依頼を受け開発し、造形物を納品する際に必ず行うXAMの標準品質検査についてご紹介します。

弊社の標準検査は、大きく分けると以下の2種類となります。

● 品質特性検査

● 造形品寸法検査

品質特性検査

これは、造形前の材料粉末の検査 および 同時造形される試験片の検査のことを言います。

検査の種類としては、以下の3種類です。

金属3Dプリンターの品質特性検査_粉末粒度分析
粉末粒度分析
金属3Dプリンターの品質特性検査_密度測定
密度測定
金属3Dプリンターの品質特性検査_引張強度測定
引張強度測定

粉末検査を合格しなければ、造形に入ることができません。

使用する材料粉末に異常値があると、造形物の品質に大きな影響を与えるためです。

そのため非常に重要な検査となっています。

造形品寸法検査

金属3Dプリンターの造形品寸法検査_ATOS

これは、造形した製品そのものを非接触デジタイザ(ATOS)を使用し、3D設計モデルに対する出来栄えを評価します。
設計データ通りに製品が作れているのかを確認します。
原則、出荷前状態での検査になりますが、熱変異などの影響が大きいと予測される場合には、造形後やワイヤーカット後など、各造形工程の検査としても実施することがあります。

これらの検査で使用された材料は、材料ごとに分類され、弊社ですべて保管されています。

この全てのデータが、今の弊社の品質検査の基礎を築いてきました。

各検査の詳細についてはまた別の機会でご紹介いたします。

会社概要​COMPANY

  • 会社情報​ABOUT US

    VISION:AMをものづくりのあたりまえに
    MISSION:AMの実践者であり先導者として、産業化されたAMプロセスを実現する

  • 製品・サービス​SOLUTION

    AM装置の販売からメンテナンス、受託生産、ソリューション開発に至るまで、
    AMに関するさまざまな事業を展開しています。