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2026.02.09

3Dプリンティングが貢献できるサステナビリティ

 今日、気候変動は企業活動に影響を与える大きな問題です。
当社の親会社NTTデータでは、サステナブルな社会の実現に向けて「Planet positive, Prosperity positive, People positive」を掲げています。この3つのうち「Planet positive」では、テクノロジーの力で事業の環境負荷を低減し、社会に実装することで、地球環境の再生をリードすると明言しています。

EOS社では、「責任ある製造業(Responsible Manufacturing)」を企業理念として掲げており、公式ウェブサイトでは次のように紹介されています。
「 “責任ある製造” は私たちの『北極星』であり、常に目指すべき方向を示し、私たちの目的を思い起こさせる不変の指針です。」
またアディティブ・マニュファクチャリングが、現在の製造業が抱える制約や無駄、非効率的な部分を解消できると確信しており、持続可能なものづくりの実現に向けた取り組みを進めています。今回はEOS社の気候変動に関する取り組みについてご紹介します。

EOS社の「Additive Manufacturing Cost & Carbon Calculator」

 EOS社には、特にレギュレーションが厳しい業界の量産分野から「部品単価(CPP: Cost Per Part)が高い」という課題が寄せられていました。こうした課題に対し、EOSは「責任ある製造の実現」という理念のもと、コストとサステナビリティを同時に分析できるソリューションの開発に取り組みました。

その成果が「Additive Manufacturing Cost & Carbon Calculator」です。
このツールは、積層造形プロセス全体における主要なコスト要素とCO₂排出量を可視化し、包括的に評価することを可能にします。

このツールで、部品単価や二酸化炭素換算量といった指標をもとに、非効率なプロセスの特定や改善計画の立案ができるようになります。また、EOSのコンサルティングチームでは、ツールの分析結果を活用し、それぞれの企業にあわせたコスト最適化とCO₂排出量削減の両立の支援も行っています。

EOSユーザーの事例紹介

 EOSが展開する動画シリーズ「BLUEPRINT – The Responsible Manufacturing Vlog」では、3Dプリンティングを活用したサステナブルな製造の最前線を、インタビューや事例を通じてわかりやすく紹介しています。
医療・航空宇宙など多様な分野での取り組みを深掘りし、「揺りかごから墓場まで」の視点で、環境負荷を最小限に抑えるための実践的なアプローチが満載です。
 ドイツ鉄道 Deutsche Bahn の「持続可能なスペアパーツ生産」の事例では、最大6万個のスペアパーツを製造し、コスト削減や廃棄物削減、列車の運行停止時間短縮を目的としてAMについて徹底的に検証をしてきたといった実例を挙げつつ、ヨーロッパ最大の鉄道会社の将来にとって、3Dプリンティングがどれほど重要であるかを語っています。
 AM技術を用いて金属部品製造を行うSintaviaの「航空宇宙部品の持続可能な生産」の事例では、環境に配慮した取り組みがいかにビジネスの推進力となっているかを説明しています。廃棄物やエネルギー消費の削減、ライフサイクル評価からの洞察、そしてこれらの進歩から誰が恩恵を受けるかなど実例を紹介し、さらに持続可能な航空宇宙製造の未来についてのビジョンもVlogでは語っています。ほかにもロボットグリッパーやメガネ、材料粉末の再利用に関する事例などもありますので、是非ご視聴ください。
EOS社はブログを以下のように締めくくっています。


「持続可能性の重要性が高まっているのは、一時的な流行ではありません。実際、CO2やその他の温室効果ガス排出に関する政府や業界の規制は今後さらに強化される見通しであり、メーカー各社もこれに対応して業務をさらに調整していくでしょう。」


気候変動を肌で感じるようになった現在、3Dプリンティングがどのように地球に貢献できるか考えていけたらと思います。

会社概要​COMPANY

  • 会社情報​ABOUT US

    VISION:AMをものづくりのあたりまえに
    MISSION:AMの実践者であり先導者として、産業化されたAMプロセスを実現する

  • 製品・サービス​SOLUTION

    AM装置の販売からメンテナンス、受託生産、ソリューション開発に至るまで、
    AMに関するさまざまな事業を展開しています。