みなさま、こんにちは。nTop(旧nTopology)サポートの川浦です。
2025年10月のアップデート内容をご紹介します。
流線形状の作成と、CFD解析機能の追加として航空機の空力特性を解析することができるようになりました。(但し試験実装のβブロックなのでご承知おきください)
Version 5.32
ブロックの追加
Aircraft Flow Analysis (Beta)
インプリシットモデルの空力特性を解析します。圧力(及び表面に垂直な力のベクトル)・速度を得られます。
モデルはX軸負方向が正面、Y軸正方向が右舷となるようにモデルの向きを合わせる必要があり、現在はマッハ0.7まで適用できます。
※この機能の実行にはNVIDIA GPUが必要です


Cell Region Filter (Beta)
CFD解析の結果のセル領域を、付与されているインデックス番号で抽出しポイントリストとして出力します。
インデックス番号は解析結果の“CellRegions”から確認することができます。

マークダウン記法による画像の挿入
以下の方法で注釈欄に画像が挿入できるようになりました。ノートブックの幅に応じて自動で拡大・縮小します。
- 右クリックメニューからInsert Imageを選択
- フォルダからドラッグ&ドロップ
- コピーした画像の貼り付け(WebページからはURLのみになります)

Version 5.33
ブロックの追加
Conic Section Sweep (Beta)
2つのカーブと直線から円錐断面のスイープによる流線形状を作成します。


Conic Section Sweep by Tangent (Beta)
さらに接線のベクトルフィールドにより曲率を制御します。

Cubic Bezier Section Sweep (Beta)
3次ベジエ断面のスイープによる流線形上を作成します。

Project Curve to Plane
カーブを平面に投影します。断面プロファイルのプロパティからカーブを参照すれば断面形状の投影も可能です。

ブロックの更新
Pull Points to Planeは名称がProject Points to Planeに変わりました。
インラインカスタムブロック
カスタムブロックの右クリックメニューから”Inline Custom Block”を選択すると、カスタムブロック内部のブロック群を展開してその場に挿入します。
- 既にカスタムブロックに入力されていた数値・変数は維持されます。
- 元のカスタムブロックは削除されないため同じ結果が2つ残されます。
操作方法の改善
Ctrl+Shift+左矢印キーで全てのセクションを折りたたむことができます。(折り畳みのみです)
主な更新内容は以上です。その他マイナーな更新やバグ修正が行われています。
より詳しい内容はnTopのヘルプをご確認ください。
導入のご相談やデモの希望など、nTopに関するご質問はお問い合わせまでお願いいたします。
