3Dプリンティングでものづくりをする事例が、いくつも見られる時代になりましたが、製造となると許容範囲内の品質で安定した造形ができるかが課題となります。3Dプリンターの個体差や造形位置によって、品質に「ばらつき」が出てしまうのかという点について、世界で最も広く使われているEOS M 290で、EOS社のコンサルティング部門であるAdditive Mindsチームが行った機械的特性の再現性調査を要約してご紹介します。
この調査は、異なるバッチの材料を使用したEOS M 290そのものの能力調査と、異なる場所に設置された3Dプリンターをそれぞれ違うオペレータが操作して造形したテストパーツによる調査で検証されました。
この調査では、EOS M 290の各機能の総合的なプロセス能力を、量産で目指すべきバラつきの1つの基準である4σで評価しました。この結果、EOS M 290が信頼性と再現性のある部品特性を提供することを示しており、この3Dプリンターが産業用アディティブ・マニュファクチャリング(AM)のベンチマークであることを示しています。