材料・プロセス開発部の蘇が、2022年5月24日(水)の粉体粉末冶金協会22年度春季大会(第129回講演大会)にて金属積層造形の研究結果を発表致します。
諸言:
光学機器分野と航空分野で高精度化の要求が高まっており、熱変形を抑える目的の装置の構成部材に低熱膨張材料が求められている。その中で、衛星重量の8割を低熱膨張率合金が占めていると言われている。その他、自動車の電動化とそれに伴う通信量の増加により,半導体装置に必須の低熱膨張材料の需要が増加している。この場合、低膨張率と高熱熱伝導率を両立する必要があり、熱伝導向上を目指したラティスを有する製品が近い将来増えて行くことになる。一方、レーザ積層造形法は複雑形状を用いる部品でも適応可能であり、航空宇宙分野と自動車分野で応用が期待されている。本研究では室温室温付近で殆ど熱膨張を生じない合金として、Fe-32Ni-5Co(数字は質量%)で表示されるスーパーインバー合金に着目し、積層造形パラメータ開発を行った。造形後には、熱処理方法を検討し、低熱膨張率特性について評価した。
詳細
主催 :一般財団法人粉体粉末冶金協会
講演特集 :各種粉末の焼結技術および焼結機構の新たな展開
講演内容 :「スーパーインバー合金の積層造形プロセス開発と低熱膨張率に及ぼす熱処理の影響」
キーワード:スーパーインバー合金、レーザー積層造形法、低熱膨張率
開催日 :2022年5月24日(水)16:15~16:30
開催場所 :オンライン(Zoomによるライブ配信)
開催情報の詳細については、一般財団法人粉体粉末冶金協会のWebサイトをご覧ください。
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