みなさま、こんにちは。nTop(旧nTopology)サポートの川浦です。
2025年6月及び7月のアップデート内容をご紹介します。
新たなプリミティブブロックや、CADサーフェスをより高度に利用するためのブロックが追加されています。
ただしVersion 5.25以降、一部操作に支障をきたす可能性のあるバグが確認されていますのでご注意ください。
(詳細は後述いたします)
Version 5.24
ブロックの追加
Implicit Body from Surface
曲面の端部を接線方向に延長したインプリシットモデルを作成します。CADサーフェスだけでなくメッシュも入力可能です。
無限長となるため閉じたモデルはできず、基本的にはフィールドとして利用します。



比較のために以下にImplicit Body from CAD Bodyを使用した場合の距離フィールドを示します。
正負の境界は同じですがサーフェス端のエッジから同心円状の距離となっています。



Implicit Body from Surface Boundary
曲面の端部を直交方向に延長したインプリシットモデルを作成します。こちらも中実モデルにはならないのでフィールドとしての利用が主です。



Evaluate Surface
CADサーフェスのUVマッピングから、それぞれの軸の長さに対する割合(0~1)で座標を取得します。

Distance to Curve from Axis
軸から曲線までの高さをフィールドにします。軸と曲線は同一平面状にある必要があります。曲線の端部から先は直線として延長して算出されます。
また、軸方向に対して「行って戻ってくる」ような曲線ではエラーとなります。
※f(x)の関数グラフをイメージしてください
このブロックを利用すると、円錐のように変化していく半径の値をフィールドとして取得できます。

ブロックの更新
Extrude Profile
2Dプロファイルの内側を埋めずに、エッジに厚みをつけて押し出すオーバーロードが追加されました。

Shell / Twist
固定値ではなくフィールド値を入力できるようになりました。

ユーザーインターフェースの改善
- Point型およびVector型の入力について、右クリックから当該ブロックを追加できるようになりました。


- リスト項目を右クリックすることで項目の追加・削除・順序の変更ができるようになりました。

Version 5.25
機能の更新はありません。
※このバージョン以降、断面表示をしても透過されたオブジェクトの壁が障害となってサーフェスやメッシュを選択できないバグが発生しています(下図参照)

作業に支障が出る場合はバグが修正されるまでバージョン5.24以前をご利用ください。
Version 5.26
ブロックの追加
Rounded Box / Rounded Cylinder
角の丸い直方体/円筒を作成します。

Capsule
円筒の両端が半球になったカプセル形状を作成します。

曲率の可視化
Surface Analysisツールに曲率の可視化が追加されました。
Surface Analysisは今のところショートカットキーが割り当てられていないため、右側のアイコンをクリックしてご利用ください。

Version 5.27
ブロックの追加
Mesh from Implicit Body by AT (Beta)
アダプティブテッセレーションを使用した、インプリシットモデルをメッシュに変換するブロックです。

UV Field from Surface
CADサーフェス上の空間に広がるUVマップの比率(0~1)をベクトルフィールドとして表します。X=U, Y=Vで、Zの値は常にゼロです。
Evaluate Fieldブロックを使用してサーフェスから離れた任意の座標の値を取得し、Evaluate Surfaceブロックに代入するとその座標から最も近いサーフェス上の点を得られます。

ユーザーインターフェースの改善
ノートブックエリアの幅がドラッグ&ドロップで変えられるようになりました。

主な更新内容は以上です。その他マイナーな更新やバグ修正が行われています。
より詳しい内容はnTopのヘルプをご確認ください。
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