作業の様子

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2025.06.09

梅雨時期には特にご注意!エア機器のドレイン確認をお願いします。

 梅雨の季節になり、じめじめした鬱陶しい日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
こんな日は私たちが気候の影響を受けるように、機械にもなにか影響が出てしまわないか心配になります。

以前お客様よりお問い合わせがあったなかから、ちょうどこの季節にぴったりのエピソードがあるのでご紹介します。
お問い合わせの内容は、装置の稼働に必要なコンプレッサーの調子が悪く、圧力が安定しないとの事でした。さらにタンクからは、音が聞こえている状況。いただいた内容を整理して、お客様にタンクの水抜きを依頼したところ、大量の水が出てきたそうです。


今回の原因としては、コンプレッサーのドライヤーが壊れていたようで、水分除去ができずにタンクの方に水が溜まっていたようです。そのあと装置のエアフィルターも確認していただいたところ、幸いそこには水は溜まっていなかったので、今回はコンプレッサーの修理のみの対応となりました。再発を防ぐためにお客様にドレインの確認頻度をお伺いしたところ、日頃できていなかったとのことでした。装置を問題なく運用していただくためにも、装置やその周辺機器を定期的にご確認をしていただけますとトラブルの早期発見につながります。
さて、みなさまもドレインの確認はしていただいているでしょうか?
特にこの時期は空気中に含まれる水分が多くなりますので、ご注意ください。

ご確認いただきたい点としましては、たとえば次の項目があります。
・装置エアフィルターに水が溜まっていないか
・コンプレッサーのドライヤーから排水されているか
・タンクの下部ドレインのコックを開けたときに水が出てこないか
・クリーンエアパッケージ(QAP)のドレインのコックを開けたときに水が出てこないか


これらの確認の際には大量の水が出ることも考えられますので、ふき取り用の雑巾やバケツの準備を行い、ドレインのコックは少しずつ開けていただくなど、ご注意ください。またこの作業には必ず事前に各機器の取り扱い説明書をご確認のうえご対応をお願いいたします。
次にEOS樹脂・金属の一部装置のエアフィルターの位置をご紹介いたします。
それぞれ装置背面のフィルターののぞき窓(図1,2の赤枠部分)から、水の有無をご確認いただくことができます。
図1.P7XXの背面
図2.M290の背面
また周辺機器のドレイン確認の場所もご紹介いたしますので、ご参考にしてください。
図3.QAPのドレイン位置。
コックを開き、水が出ないことを確認
図4.コンプレッサーの
オートドレイン位置。
水が排出されていることを確認
図5.タンクのドレイン位置。
コックを開き水が出ないことを確認
今回ご紹介したドレイン確認以外にも、装置や周辺機器ごとの取り扱い説明書に沿って日常点検を実施していただけますと幸いです。
以上のような日々の点検が装置の安定した運用につながります。

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