金属積層造形装置のシェアリングによる宇宙機開発について
金属AM(アディティブ・マニュファクチャリング)はデジタルを活用したモノづくりの代表技術として期待され、
従来工程では再現が難しい複雑な形状を実現できるため、様々な分野での適用が始まっています。
株式会社NTTデータ ザムテクノロジーズは、AMをモノづくりのDXにおけるコア技術と位置づけ、
AM製造工程のデジタルソリューションによる高度化に取り組んでおります。
今回、国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携し、造形装置の稼働時間購入契約を締結し、
DXの推進にむけた造形装置のシェアリングによる、仮想空間での金属積層造形の利用環境の構築と
利用機会の提供を行い、効果の評価と実証を行いました。
造形装置のシェアリングによる試作評価の迅速化
JAXAより受領した3Dモデルに対し、当社および株式会社中央エンジニアリングで
設計・解析を行い検討した造形設計を反映し、造形および品質検査後の製品をJAXAに提供致しました。
その後JAXAにて、3Dモデル受領から造形品の引き渡しまでの一連の活動に対して、
「造形装置のシェアリングによって研究者が試作評価をクイックに行えたか」、「契約手続きが簡略化されたか」
が評価され、その効果が実証されました。
また、JAXAと当社で連携し、さらなる事業の拡張(今後のDX加速)に向けて、遠隔モノ作り技術に生じる課題を抽出致しました。
今回の実証実験から得た知見を活かし、サプライチェーンをエンドツーエンドでデジタル統合することで、
従来の製造業のビジネスモデルを変革し、セキュリティと品質をシステムに組み込んだ
オンデマンド型分散製造のためのプラットホーム実現を推進して参ります。
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