導入事例

産業用3Dプリンターを活用した製品の製造を推進
積層造形のパイオニアが選んだEOSの3Dプリンター

2021/05/12

AM装置導入事例

ナブテスコ株式会社

 6つの社内カンパニーと2社のグループ企業により、8つの主要事業を推進するナブテスコ株式会社様。モーションコントロール技術を中核に、産業・生活・環境の幅広い領域で事業を続けています。2015年には、各カンパニーの持続的な成長を技術面から支える技術本部の中核として、ナブテスコ デジタル・エンジニアリングセンター(現在はナブテスコR&Dセンターに名称変更、以後ナブテスコR&Dセンター)を設立。3Dプリンターを活用した製造技術の研究開発のため、NTTデータ ザムテクノロジーズ(旧NDES)の協力でEOS M290を導入し、デジタルエンジニアリングによるものづくりの変革に取り組んでいます。

AMシステム推進の中核であるナブテスコR&Dセンターで活躍するEOS

 専門性豊かな「グローバルニッチトップ」というポジションで、航空分野・ロボット分野・建機分野などグローバルでのトップクラスの企業と協業するナブテスコ様。同社のものづくりへの姿勢とナブテスコR&Dセンターでの積層造形に関する役割について、執行役員の尼子清夫様は「ものづくりでどう勝っていくかが極めて重要で、海外に工場移転しても、ものづくりの原点として、国内工場で減速機やアクチュエーション、鉄道用ブレーキなどのコンポーネントを作っています。それをコアに設計・製造を行っていくわけですが、ものづくりが3D化すると開発期間の短縮だけでなく、さまざまな目的のためにAMシステムを活用するようになります。そのためのノウハウや運用の仕方、プロセスの変え方をナブテスコR&Dセンターで試し、蓄積していきます」と説明します。

ナブテスコ株式会社
執行役員
技術本部副本部長 兼 事業企画部長
尼子 清夫 様 (2016年4月取材当時)

EOSで造形したJAXA向けスワラー部品

 量産一歩手前にある金属の積層造形には高い付加価値があります。その優位性を生かした今後の展開について尼子様に伺うと「航空機関連をはじめ、鉄道、福祉事業などで大きな可能性があります。世界の一流企業との取り引きを大切にしながら、3Dエンジニアリングや積層造形を追究し、お客さまとも一体となって開発していきたいと思います」とのことです。

最先端技術をもとに目指す新たなものづくり

 世界の一流企業とともに歩んでいるナブテスコ様では、各カンパニーの事業から多品種少量生産といった需要が出てきているといいます。それに従来の機械加工ではできない複雑形状のものもあります。新しいものづくりへの取り組みについて尼子様は「工場が主体となったものづくりを前提に、設計の基本から見直す必要があります。生産プロセスが変わることで、設計者は複雑な設計図を3Dデータで製造部に渡せるようになります。今まではできるはずがないと言われていた難しい設計図であっても、AMシステムを組み込むことで製造が可能になります。」と語ります。


 また、AMシステムによるものづくりによって変わる点に、製品認証があると尼子様は指摘します。「例えば、エンジン製造企業には部品レベルの認証と材料の認証があります。従来、工場で製品を仕上げる場合には、マシニングセンターなどの機材や材料などを米国連邦航空局(FAA)が認証します。次に部品レベルでも認証していきます。AMシステムを使うと、それがなくなります。最初からモニタリング・インスペクション(査察)を入れ込んで、問題なく成形できていることを確認します。うまくいけば再現性は十分にあることになり、途中の検査は不要です。将来的には、モニタリングで正常に動作しているかどうかを確認する認証制度になります。
 さらに、3Dプリンターを活用していくための重要なポイントに材料開発があります。「樹脂でも金属でも材料がカギです。EOS装置を活用したプロセス確立でこれだけできるという世界をどのようにして実現していくかが大きな課題ですが、周辺装置から材料粉末、プロセスノウハウ、運用ノウハウ、最後にインプロセスモニタリングと順を追ってつないでいきます。私たちはものづくりの会社で、設計やエンジニアリングを行ってきたわけですが、その知見とノウハウをフルに活かしていきます。」


 ESO社の代理店としてNTTデータ ザムテクノロジーズ(旧NDES)への期待について、ユーザー企業が苦労している点などの情報を提供する事や、今後、運用や材料、認証の問題などが具体化する中、ナブテスコ様の課題を引き出してロードマップの先に何があるか指し示す事が大事と語ります。尼子様からは、「3Dとデジタルエンジニアリングで設計が変わり、サプライチェーンも変わっていきます。今後どこに行くのか、一番よく知っているのは最先端にいるEOS社であり、EOS社と強いパートナーシップを結んでいるNTTデータ ザムテクノロジーズが知り得る多くの情報をもとにアドバイスをもらい、ナブテスコのデジタルエンジニアリングによるものづくりの変革に貢献していただきたいと思います。」との言葉をいただきました。

ナブテスコR&Dセンターの皆様

会社プロフィール

会社名 ナブテスコ株式会社
Webサイトhttp://www.nabtesco.com/
本社〒102-0093 東京都千代田区平河町2-7-9 JA共済ビル
設立2003年9月29日
資本金100億円
事業内容精密減速機、建物・産業用自動ドア、航空機用フライト・コントロール・アクチュエーション・システム
鉄道車両用ブレーキ制御装置、船舶用主推進遠隔制御装置、建設機械用走行ユニットなどの製造・販売

ソリューション紹介

ナブテスコR&Dセンターでは、ハイエンド金属3Dプリンター「EOS M290」を導入し、デジタルエンジニアリングによるものづくりの変革に取り組んでいます。

EOS M 290
仕様
造形領域 250mm×250mm×325mm
積層厚※ 0.02mm~0.06mm
レーザータイプ Yb-fiber laser 400W
サイズ
システム 2,500mm×1,300mm×2,190mm
再循環フィルタシステム
プレフィルター 930mm×954mm×1,710mm
ファインフィルター 781mm×818mm×1,448mm
重量 約1,710kg

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