みなさま、こんにちは。開発部の川浦です。
4月のnTopologyアップデート内容をお知らせいたします。
Version 3.22
セルマップの「直線性」オプション
一部のセルマップブロックに“Linear”オプションのチェックボックスが追加されました。
対象のブロックは以下の通りです。
- Cylindrical Cell Map (Beta)
- Spherical Cell Map (Beta)
- Cell Map on CAD Face (Beta)
- Cell Map between CAD Faces (Beta)
このオプションが有効になっている場合、各セルの円周方向の辺は直線性を維持します。
オブジェクトの最も近い座標
Closest PointブロックはClosest Point to Bodyブロックとして更新され、性能が向上しました。
下図の例では、球の周辺に点在する各座標(赤)それぞれに対し、球の「表面で」最も近い座標(青)を返しています。
プロパティからは各点間の距離やベクトルを参照することが可能で、最短距離を求めるのに便利です。
Version 3.23
ユニットセルのパラメータ入力改善
Periodic Lattice Bodyブロックにおいて、従来はユニットセルにラティスやTPMSを指定した際にパラメータ名が“Unit cell parameter1, 2” としか表示されず、何のパラメータなのか分かりにくい状態でしたが、ユニットタイプに応じて自動的に名称が更新されるようになりました。
最新のCADデータへの対応
CATIA V5-6 R2022、Creo 8.0、Autodesk Inventor 2022、Siemens NX 2007、Solidworks 2022 など、最新CADソフトウェアのネイティブファイル形式をサポートするように、相互運用性ライブラリを更新しました。
回転荷重
解析の負荷として使用するRotational Velocity Loadブロックは、入力に角加速度が追加されRotational Forceブロックに名称が変更されました。
この更新により、回転機械で一般的に使用される回転荷重をシミュレートすることができるようになりました。
その他複数のバグ修正が含まれています。詳細はnTopologyのヘルプをご確認ください。
導入のご相談やデモの希望など、nTopologyに関するご質問はお問い合わせまでお願いいたします。