
金属積層造形のための、ザムテクノロジーズの標準品質管理
金属3Dプリンターの適用に技術的な課題を抱えている企業様が、AM適用を成功させるまでの道のりに対して
弊社の開発部はアプリケーション開発(試作&量産)・材料開発・品質保証の面からサポートしています。
課題は様々で、『金属3Dプリンターの強度が心配』『EOS純正粉末にはない指定の材料で造形できるようにしてほしい』
『製品として量産できるようにしたい』・・・ect.
今回は、そういったご依頼を受け開発し、造形物を納品する際に必ず行うXAMの標準品質検査についてご紹介します。
弊社の標準検査は、大きく分けると以下の2種類となります。
● 品質特性検査
● 造形品寸法検査
品質特性検査
これは、造形前の材料粉末の検査 および 同時造形される試験片の検査のことを言います。
検査の種類としては、以下の3種類です。



粉末検査を合格しなければ、造形に入ることができません。
使用する材料粉末に異常値があると、造形物の品質に大きな影響を与えるためです。
そのため非常に重要な検査となっています。
造形品寸法検査

これは、造形した製品そのものを非接触デジタイザ(ATOS)を使用し、3D設計モデルに対する出来栄えを評価します。
設計データ通りに製品が作れているのかを確認します。
原則、出荷前状態での検査になりますが、熱変異などの影響が大きいと予測される場合には、造形後やワイヤーカット後など、各造形工程の検査としても実施することがあります。
これらの検査で使用された材料は、材料ごとに分類され、弊社ですべて保管されています。
この全てのデータが、今の弊社の品質検査の基礎を築いてきました。
各検査の詳細についてはまた別の機会でご紹介いたします。