金属積層造形の外観検査
弊社の開発部は、お客様が金属3Dプリンターの適用に成功するまでの道のりを、
アプリケーション開発(試作&量産)や材料開発、品質保証の面から支援しています。
前回はお客様に納める造形物に対する、弊社の標準検査を一部ご紹介いたしましたが、今回は外観検査についてお話します。
弊社では独自の外観検査基準を持っております。
一般的に外観検査は会社ごとに基準がまちまちなことが多いです。
自社基準はもちろんですが、顧客側の外観基準を適用したりしなければならないことも多く、
検査員の力量に左右されやすい検査とも言えます。
外観基準
弊社の外観基準としてはもちろん異常がないことなのですが、
着目すべきポイントが各工程で違うこともあり、3Dプリント独自の基準だけでなく、検査員には機械加工品や鋳物の検査知識も必要となります。
キズや打痕がないことはもちろんですが、キズに見えるようなもの、打痕に見えるようなものも存在し、注意して検査しなければなりません。
特に熱処理前後では色むらやシミが発生することもあり、
管理していないと、どこでこうなった? を突き止めるのが大変になります。
ですので、検査部門は金属積層造形のメカニズムを理解しておかなければ、検査をすることは難しいと言えます。
そのため非常に重要な検査となっています。
弊社では外観検査員は社内認定制となっており、年に一度検査員の力量維持検査を実施しています。