今回は、金属粉末積層造形のダウンスキン表面粗度の改善に関する弊社の取り組みをご紹介したいと思います。
早速ですが、マルエージング鋼(MS1)における照射パラメータ変更による表面粗度改善事例をご紹介します。
事例の造形物は、実際にEOSの金属3Dプリンターを使ってマルエージング鋼の造形をしています。 ひとつはEOS社純正のパラメータを使用して造形した試験片、 もうひとつは当社が開発したオリジナルのパラメータを使用して造形した試験片になります。 造形した試験片は表面粗度を調べるため、SaとSzで測定しました。 画像や数値をみると、パラメータ開発によって表面粗度の改善が可能であることが分かります。
■改善結果 (表面粗度測定結果) 材料 :EOS MaragingSteel MS1 積層厚み:40㎛ 造形機 :EOS M 290
ダウンスキン (表面粗度) | Sa(㎛) | Sz(㎛) |
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EOS社純正パラメータ | 49.54 | 407.79 |
当社オリジナルパラメータ | 18.08 | 135.86 |
※面粗度評価結果はあくまでも、今回使用の試験片の値です。形状その他条件で表面粗度は変わります。
次回はアルミニウム合金材の表面粗度改善への取り組み事例をご紹介します。
最後まで読んでいただきありがとうございました。