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2023.03.28

nTopology アップデート内容(2023年3月)【3Dプリンター向け設計ソフト】

みなさま、こんにちは。開発部の川浦です。
2023年3月のnTopologyアップデート内容をお知らせいたします。

Version 3.43

CSVファイルを利用したパラメータリスト作成機能の追加

Import Table

 CSVファイルをインポートしてテーブルを作成します。Includeheadersのチェックを入れると1行目をヘッダーとして認識します。

  • 他のソフトで開かれているファイルはインポートできません
  • 同名のヘッダー及び空欄となっているヘッダーは無視されます
  • データに空欄箇所があるとエラーとなります。行列を全て埋めてください
  • UTF-8及びUTF-16エンコードであれば日本語にも対応します。Excelで作成する場合は保存時のファイルの種類を「CSV UTF-8(コンマ区切り)」にしてください
サンプルデータ
Extract Column

 テーブルから指定した1列をテキストリストとして抽出します。列の指定はヘッダー名もしくは0から始まる列番号を使用します。
(インポート時にヘッダーを認識していない場合はヘッダー名を入力してもエラーとなります)

Scalar from Text 

 テキストをスカラー値に変換します。

  • 単位は認識されずエラーとなります
  • 小数点は”.”のみ認識します
  • 正負記号を認識します
  • 指数表記は認識しますが”E”の前後にスペースがないことを確認してください(大文字小文字不問)

 少ないパラメータであればnTopology内で1つずつ入力していく方が早く、線形に変化するパラメータであればSequenceブロックを利用することも出来ますが、数が多く複雑な変化をする場合はテーブルを作成した方が早い場合があります。
 下の図はテーブルからラティスパターンを作成した例です。現状ではテーブルから抽出した数値に単位を付加する処理が必要になる点にご注意ください。

トポロジー最適化結果の密度プローブ

 解析と同様に、トポロジー最適化についても指定したポイントの密度値を表示させることができるようになりました。

Version 3.44

ブロックの追加

Export Table

 テーブルをCSVファイルとして外部出力します。テーブルを作成する機能は現時点でImport Tableブロックのみのため、単純にCSVファイルをコピーするだけの機能になります。

メッシュ関連ブロックの更新

 以下のメッシュ関連ブロックがアップデートされました。操作に変更はありませんが、ブロックの出力結果は僅かに変化し、相対的に解析やトポロジー最適化の結果に影響を与える可能性があります。
 (詳細はこちらをご参照ください。アップデート前後での比較例があります)

  • Remesh Surface (Version 1.1.0)
  • Remesh Surface with Cyclic Symmmetry (Beta)
  • Volume Mesh (Ver. 1.2.0)
  • Boundary Layer Mesh (Ver. 1.2.0)
  • Modal Analysis (Ver. 1.3.0)

 nTopologyをVersion 3.44にアップデートするとこれらのブロックの旧バージョンは使用できなくなりますが、再実行されない限り旧バージョンの結果は保持されます。過去に行った解析やトポロジー最適化の結果を保持したい場合は、上流のパラメータを含めて一切変更しないでください。
(ワークフローを流用したい場合はntopファイルをコピーしてから行うことを推奨します)

その他マイナーな更新やバグ修正が行われています。

詳細はnTopologyのヘルプをご確認ください。
導入のご相談やデモの希望など、nTopologyに関するご質問はお問い合わせまでお願いいたします。

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