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AM四方山話 #10 イスラエル

2021/07/20

アプリケーション開発・受託製造 技術コラム

>>前回のお話『#9 STLデータ』はこちら

 まだまだ気軽に旅行など行きづらくて気分転換もままならない日が続いていますが、今日は3Dプリンタから離れてイスラエルへ行った時の話をしようと思います。少しでも気分転換していただければ嬉しいです。

フランスからイスラエルへ、イスラエルからアメリカへ

 1992年の話になりますが、当時私はイスラエルに本社があるテクノマティクス(TECNOMATIX) のROBCADという、ロボットシミュレータというかロボットのティーチングソフトの事業化にかかわっていました。そのROBCADのユーザーミーティングに参加するため、フランスの南西部にあるツールーズを訪問したときの話です。ツールーズといえばエアバスの本拠地で、もちろんエアバスの工場も見学させていただきました。

そのユーザーミーティングが終ったあと、ついでにテクノマティクスの本社も見学しようということで、イスラエル行きの行程を組んでいたわけです。もちろん初めてのイスラエル訪問でしたが、やはり他の欧米諸国に行くのとは状況が違っていました。

 まず、フランスから出る際、出発案内ボードに出発ゲートの案内が出てなかったのですごく不安になったのを覚えています。イスラエルの入国審査では、パスポートに入国スタンプを押す際に、「スタンプ押していいか?」と聞かれたので、「ダメ」と言ったら何も押さずに返してくれました。当時は外国に行く機会が多かったので、他国への入国の際に問題になるかも知れないということで断ったのですが、記念に押してもらっても良かったかなと今になって思います。

 イスラエルの町に対しては、何となくハイテクのビルが並んだ街並みのようなイメージを持っていましたが、砂漠の中に造られた石でできた家並みというのが近いかなと思います。 若いお姉さんが肩から自動小銃を下げてマーケットの中を巡回していたりすると、やはり紛争の絶えない国に来たのだなあという実感がありました。また、テクノマティクスの人の案内で死海を訪れた際、砂漠のような炎天下を少し歩くのですが、その時も有無を言わさず500mlのミネラルウォーターを何回かボトムアップで飲まされました。どうも軍隊でそういう訓練を受けているのかなあという雰囲気でした。

ちなみに、死海は海抜-400mくらいのところにあるので、炎天下を歩いても紫外線が届かず、日焼けしないということでした。

死海では泥水のような、泥の温泉のような中をたくさんの人がラッコのような感じで浮いていました。とても賑やかなグループがいましたが、やはりアメリカから来た人達でした。

海抜0m地点のサインです。
ここから更に海抜-400mまで降りていくと死海があります。
死海への入口です。

 テクノマティクスで会議をしていると、東京から「アメリカの3DSystems社に行け」という指示が来たので、次はイスラエルからアメリカへ行くことになりました。つまりこの時、世界一周をしたことになります。

ルート変更やスケジュール変更が可能なチケットが使えた、古き良き時代だったのですね。

ベジェ曲線の考案者

 ところで皆さんは描画ソフトなどで使われるベジェ曲線というのをご存じでしょうか?

私は詳しくは知りませんが、名前程度は知っていて随分古くからある理論かなと思っていましたが、実はそのベジェさんとROBCADのユーザーミーティングでお会いしました。

80歳を超えておられましたが特別ゲストとして招待されていたようです。サインを頂き写真も撮らせていただきました。

ピエール・ベジェ(Pierre Bézier)さん。




ベジェさんに頂いたサインです。
名刺の裏に頂きました。

Stay homeが続き、なかなか思い出になるようなイベントがないのはさみしいことです。

早く新しい旅の思い出を作れる日が来てほしいものですね。

次回、『金属AMの目的』


著者紹介

前田 寿彦/ Toshihiko MAEDA




略歴

1952年 大阪生まれ

1977年 大阪府立大学大学院工学研究科船舶工学 修士課程修了

1978年 日立造船情報システム(株)入社

1991年 海外事業部部長

1993年 独EOS社と積層造形装置の日本国内における独占販売契約締結。

     以後、EOS社の積層造形装置の事業推進に従事し、現在に至る。

2021年 2月1日現在

    (株)NTTデータ ザムテクノロジーズ ソリューション統括部 技術部

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