みなさま、こんにちは。nTopologyサポートの川浦です。
2023年4月のアップデート内容をお知らせいたします。
Version 3.45
追加ブロック
Mesh Face from Points
ポイント座標から三角系もしくは四角形の単一メッシュを作成します。
(非推奨となったCreate Single Face Meshブロックの代替です)
このブロックで複数のメッシュを作成してMerge Meshで統合し、Graph from Mesh Facesの入力とすることで面ベースのオリジナルユニットセルを作成することができます。
Orthotropic Stiffness Tensor
直交異方性材料の弾性係数行列を定義します。
Mass Response (Beta)
体積率ではなく重量を用いたトポロジー最適化の設計応答です。FEモデルの材料特性で密度が定義されている必要があります。
Center of Mass Response (Beta)/Moment of Inertia Response (Beta)
重心ベクトル及び慣性モーメントの設計応答です。トポロジー最適化結果の重心位置を制御することができます。
Feild Optimization(β)
フィールド最適化がβ機能として実装されました。トポロジー最適化のように、目標に対してラティスの太さやシェルの厚さなど、空間的に変化するフィールドパラメータを最適化する機能です。
使い方はトポロジー最適化と似ていますが、従来のFEモデルと異なり下記のコンポーネントブロックで定義されたParametric FE Modelを使用し、特定のパラメータを最適化します。このパラメータは予め最大値と最小値、初期値を設定しておく必要があり、その範囲の中で最適化されます。
- Parametric Voronoi Component
設計領域をボロノイラティス化し、セルサイズと太さを最適化します。 - Parametric Lattice Component
設計領域をラティス化し、太さを最適化します。セルサイズは固定です。
このコンポーネントでは一定の密度以下のセルを除去し、外形の変化をつけることが可能です。 - Parametric Shell Componet
設計領域内部を空洞化し、シェルの厚さを最適化します。 - Parametric Shell Infill Component
シェル化と内部ラティス化を同時に行い、シェルの厚さとラティスの太さを最適化します。ラティスのセルサイズは固定です。
以下のような設計領域と片持ちの荷重条件において、Parametric Voronoi Componentを使用したフィールド最適化例をご紹介します。
初期値が適用されたParametric FE Modelに対して、セルサイズと太さのフィールドが最適化されたモデルが出力されます。
以下は同じ条件で別のコンポーネントを使用した結果です。
Parametric Lattice Component
Parametric Shell Component
ブロックの更新
Boolean Union (Version 1.1.0)
入力値がBlend Type=”Rounded”, Blend radius=0の際に誤ったグラデーション形状が発生する不具合がありましたが、これが修正されています。
Mesh from Implicit Body (Version 2.4.0)
自己交差や処理時間の減少など、全体的な動作が改善されています。
CAD Body from Implicit Body (Beta)
オプション入力にPreserved CADが追加されました。CADモデルと形状が一致してい部分はサーフェスが統合され、パッチワーク状態が改善されるようになります。
その他マイナーな更新やバグ修正が行われています。
詳細はnTopologyのヘルプをご確認ください。
導入のご相談やデモの希望など、nTopologyに関するご質問はお問い合わせまでお願いいたします。