以前nTopを使用してカードホルダーをデザインした事例を紹介しましたが、今回は実際にそれを樹脂3Dプリンターで造形をした様子をご紹介します。 使用した3Dプリンターは EOS FORMIGA P 110 Velocis、材料はPA2200です。
1. 3Dデータをベストな配置にし、3Dプリンターへデータを転送する
作成した図1のデータを造形エリアに合わせて配置します。今回の装置では1回の造形で32枚のカードホルダーを配置することが出来ました。この3Dデータを “スライス状” の2次元データに変換して、3Dプリンターにデータを転送します。
2. 造形
3Dプリンターの内部では、リコーターと呼ばれる機構が粉体材料を薄く敷き詰め、スライスデータの通りにレーザーが材料を溶かし、形状を作り出します。繰り返し何層も積み上げて立体を作るため、パウダーベッド方式は「積層造形」とも呼ばれる技術です。
3. 取出し
造形後、樹脂粉末のなかに造形物が埋まっている状態です。
専用の設備を使用して取出しと粉抜きを行います。この造形に使用した材料はふるいにかけて、新しい材料とミックスさせることで再利用が可能です。
4. 完成
カードホルダーが完成しました。
今回、32枚の造形にかかった時間は約7時間でした。